運動神経の良い友人はソフトボール部に入った。監督は普段は厳しいが、電話をかけた時にはだらしなく酔っ払っていた。

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ソフトボール部の監督に電話をかけた友人

学校の先生といえば、真面目で実直で生徒から尊敬される存在でなければならないというのが理想なのでしょうが、必ずしも学校の外でまではそういうわけでもないようです。高校時代の友人は運動が大好きで、得意科目は体育で、どんなスポーツでもこなしてしてしまう人でした。彼女は女性でしたが、小学生の時はリトルリーグに所属していた野球少女でした。中学では、女子野球部というものがなかったので、ソフトボール部に入部しました。彼女は持ち前の運動神経の良さですぐにソフトボールにも適応して、二年の頃にはエースで四番を任されるまでになりました。中学三年の頃には県の選抜にも選ばれたりと順風満帆でした。

そんな彼女は高校でも当然、ソフトボール部に入りました。我が校のソフトボール部は、全国大会にも何度か出場する強豪でしたが、彼女はすぐにレギュラーの座を掴みました。監督は体育の先生でもある男の人で、厳しくて有名でしたが、練習が終われば部員に優しく接してとても慕われていました。そんなある日、彼女は急用ができて、4日ほど学校を休むことになりました。当然、部活も休まなければなりません。とりあえず彼女は担任の先生と部活の監督にそのことを告げるために電話しました。急用だったので、その時間は夜でした。担任の先生に電話したあと、次に監督に電話をかけると、すごく酔っ払っているようでした。口調もだらしがなく、いつもの厳しい監督の態度とのギャップに彼女は笑ってしまいました。